- 🎬 監督: ブライアン・デ・パルマ
- 👥 出演: ケビン・コスナー, ショーン・コネリー, ロバート・デ・ニーロ, チャールズ・マーティン・スミス, アンディ・ガルシア
- 📅 公開日: 1987-10-03
📖 あらすじ
1930年、禁酒法下のシカゴ。財務省から派遣された特別捜査官エリオット・ネスは街を牛耳るギャングのボス、アル・カポネに敢然と戦いを挑む。ベテラン警官のマローンを始め、射撃の名手ストーン、税理士のウォレスといったメンバーに支えられ、ネスの捜査が始まる。しかし巨悪カポネの差し向けた殺し屋によって、ひとり、またひとりと犠牲者が……。かつてテレビドラマでも人気を博したアクション・ロマンを映画化。ケビン・コスナーはこの作品で一躍トップスターに。そしてデ・ニーロがまたも肉体改造に挑戦。
⚠️ 事前確認:地雷チェック
デ・パルマが甦らせた“オデッサの階段”の衝撃

ショーン・コネリーの死が映す禁酒法の虚妄

🧩 伏線と象徴
- 駅の階段での銃撃戦:この場面は、正義の執行が無垢な者を危険にさらすことを象徴する。乳母車は無垢な命のメタファーであり、マローンがそれを支える行為は、暴力の連鎖を食い止めようとする最後の善意の表れ。
- マローンの死:マローンの死は、ネスが暴力の連鎖から逃れられないことを示す。彼の遺言は、ネスに法の枠を超えた手段を取ることを暗に許す。実際、ネスはその後フランクを私刑で殺害する。
- ネスによるフランクの殺害:この場面は、ネスが法の枠を超えて自ら正義を執行する決断をした瞬間。彼は「彼は法廷では無罪になる」と正当化するが、これは明らかに違法行為。ここでネスは、正義の名の下に悪と同質の暴力を振るう。
🎭 批評視点の対立軸:この作品をどう読むか
視点対立1: 暴力描写とスタイルの過剰性
視点対立2: 歴史的正確性とフィクションの自由
視点対立3: 引用(オマージュ)の独創性 vs 盗用
🗝️ 劇中アイテムと象徴
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🔹 乳母車無垢な命の象徴であり、暴力の波及効果を視覚化する装置。階段を転がり落ちる乳母車は、正義の執行が無関係な市民を巻き込む危険性を、観客に突きつける。マローンがそれを支える行為は、暴力の連鎖を食い止めようとする最後の善意の表れ。
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🔹 マローンの「やり方を変えろ」単なるアドバイスではなく、ネスに暴力の連鎖から抜け出す道を示唆する。しかしネスはこの言葉を、より過激な私刑へと進む免罪符として受け取る。アイテムというより台詞だが、物語の分岐点として機能。
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🔹 カポネのバットカポネの暴力性と権力を象徴。彼が会合でバットで人の頭を叩き潰すシーンは、彼が法の上にいる存在であることを示す。同時に、ネスが最後にカポネを倒す手段が脱税という「非暴力」である皮肉を際立たせる。
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🔹 帳簿カポネを追い詰めるための「合法的な武器」。暴力ではなく数字で巨悪を倒すという、ウォレスのアイデアを具現化。しかし、帳簿を守るためにウォレスが殺されるなど、正義の代償として血が流れる。
📊 評価が分かれやすいポイント
評価が分かれるのは、デ・パルマの様式化された暴力が、観客にカタルシスと倫理的疑問の両方を与えるからだ。駅の階段シーンは『戦艦ポチョムキン』の引用であり、暴力を美学的に昇華する一方で、無垢な命の危険をリアルに描く。史実との乖離(ネスの美化や架空キャラの登場)は引っかかる点だが、それ以上に、ネスが私刑に走る瞬間のカタルシスが、観客に「正義とは何か」を問いかける。ショーン・コネリーの演技とモリコーネの音楽は高評価だが、歴史的正確性を重視する層には受け入れられなかった。
エンドロール後: エンドロール後は特に無し。映画はカポネの有罪判決とネスの去り際で綺麗に終わる。
🤔 鑑賞後のモヤモヤを解消 (Q&A)
Q. 『アンタッチャブル』はどんな作品?見どころは?
A. 1930年、禁酒法下のシカゴが舞台。財務省特別捜査官エリオット・ネスがギャングのボス、アル・カポネに立ち向かう物語です。ネスを支えるベテラン警官マローン、射撃の名手ストーン、税理士ウォレスたちのチームワークも見どころです。
Q. この映画の制作背景や実話との関係は?
A. 1987年アメリカ公開の作品で、監督はブライアン・デ・パルマ、主演はケビン・コスナー、ロバート・デ・ニーロがカポネ役を演じています。実在の人物や事件を基にしていますが、ドラマチックに脚色されています。
Q. この映画に対する評価や賛否は?
A. カポネの殺し屋によって犠牲者が出るなど、緊迫した展開が描かれます。結末については、ネスたちがカポネを追い詰めるものの、具体的なラストは作品をご覧になってのお楽しみです。
🎬 編集部のズバリ総評
『アンタッチャブル』は、正義の執行が暴力の連鎖を生むことを、駅の階段での乳母車と銃撃戦の場面で鮮烈に描き、法の支配と復讐の境界を問う映画である。勧善懲悪を期待するな。観終わった後、自分ならどうするか、考えずにはいられなくなる。
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🎬 次に観るならこのへん
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同テーマゴッドファーザー禁酒法時代のギャング組織と、正義と悪の境界を描く点で共通。ただし、『ゴッドファーザー』がマフィア側の視点から描くのに対し、『アンタッチャブル』は正義の側から描く。
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同テーマダーティハリー法の枠を超えた自警主義的な正義の執行を描く点で共通。ただし、『ダーティハリー』が個人の復讐に近いのに対し、『アンタッチャブル』は組織的な戦いとその代償を描く。
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同テーマワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ禁酒法時代のギャングの栄枯盛衰を描く点で共通。ただし、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』が時間を超えた叙事詩なのに対し、『アンタッチャブル』は一本の対決に絞ったシンプルな構造。
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同監督スカーフェイスブライアン・デ・パルマが他のジャンルでどう振る舞うかを観察できる
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最終更新日:2026年04月28日
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