- 🎬 監督: タル・ベーラ
- 👥 出演: Derzsi János, Erika Bók, Mihály Kormos, Kovács Lajos, Mihály Ráday
- 📅 公開日: 2011-03-31
📖 あらすじ
【ストーリー】1889年1月3日。哲学者ニーチェはトリノの広場で鞭打たれる馬に出会うと、駆け寄り、その首をかき抱いて涙した。そのまま精神は崩壊し、彼は最期の10年間を看取られて穏やかに過ごしたという。馬のその後は誰も知らない。 * * * * *一日目農夫は馬車に乗り、風の中、人里離れたと思しき家に戻る。娘は彼を出迎え、農夫は馬と車を小屋に戻す。娘は農夫の服を着替えさせ、二人で茹でたジャガイモ1個の食事を貪る。寝る段になって、農夫は58年鳴き続けた木食い虫が鳴いていないことに気付く。外は暴風が吹き荒れている。二日目娘は井戸に水を汲みに行く。パーリンカ(焼酎)を飲んだ後、農夫はいつもの通り、馬車に乗って外へ出ようとしたが、馬は動こうとしない。諦めた農夫は家に戻って薪を割り、娘は洗濯をする。ジャガイモを貪ったところで、男が現れ、パーリンカを分けてくれるように頼む。町は風で駄目になったという男は、世界についてのニヒリズム的持論を延々述べるが、農夫はくだらないと一蹴する。男はパーリンカを受け取って出て行く。三日目娘は井戸で水を汲む。パーリンカを飲み、農夫と娘は馬小屋の掃除をする。新たな飼い葉を与えたが、馬は食べようとしない。ジャガイモを貪っていたところで彼らが何気なく外を見ると、馬車に乗った数人の流れ者が現れ、勝手に井戸を使い出した。二人は外へ飛び出して流れ者共を追い払い、流れ者は二人を罵って去っていく。食器を片付けた後で、娘は流れ者の一人が水の礼として渡した本-教会における悪徳について述べているらしい-に目を通す。未だ風は激しく吹き続けている。四日目娘が水を汲みにでると、井戸が干上がっていた。馬は相変わらず飼い葉を食べず、水も飲もうとしない。農夫はここには最早住めないとして、家を引き払う事を決める。荷物をまとめ、馬を連れて-ただし、今度は自分で車を引いて-農夫と娘は家を出て進み出す。だが、丘を越えたところで、彼らは戻ってくる。娘は窓から外を何も言わず見続ける。五日目娘は目覚めた農夫を着替えさせる。農夫は小屋に行って、馬の縄を外してやる。二人はジャガイモを貪るのも力なく、農夫は殆どを残してしまう。夜になったが、ランプに火が付かなくなり、火種も尽きてしまう。嵐は去っていた。六日目農夫と娘が食卓についている。農夫はジャガイモを生のまま口にするが、すぐ諦めてしまう。二人を沈黙が支配する。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⚠️ 事前確認:この映画の「地雷」度
😈 編集部より:
「退屈で長いシーンが続くため寝落ち注意。農夫と娘の無言の食事シーンが延々続き、見ている側が居心地悪くなる。娯楽性はほぼゼロ。」
作品の魅力と解説

物語の核心・考察

🗝️ 劇中アイテム・メタファー徹底解剖
-
🔹 馬ニーチェが泣いた馬の象徴で、文明や希望が崩壊するメタファー。動かなくなるし食べないから、もう何もかもダメだってこと。
-
🔹 ジャガイモ唯一の食料で、生きるための最低限のもの。最後は生のまま食べられなくなるから、生存そのものが絶望的になる象徴。
-
🔹 井戸命の水の源だけど、干上がっちゃう。つまり、自然も人間を見捨てたってこと。
-
🔹 パーリンカ(焼酎)現実逃避の道具。農夫は毎日飲んでるけど、それでも何も解決しないから、むしろ無力さを強調してる。
📊 批評家 vs 観客:評価の深層
世間の評価:評論家は『芸術的で深い』って褒めてるけど、一般観客は『退屈すぎて寝た』『意味わからん』って不満が多い。俺的には、確かに映像はキレイだけど、娯楽性ゼロだから、映画通じゃないとキツいかも。
エンドロール後: エンドロール後は特に何もない。最後のシーンで農夫と娘が沈黙してジャガイモを食べてるだけだから、エンドロールが流れ始めた時点で『あ、終わりか』ってなる。
🤔 鑑賞後のモヤモヤを解消 (Q&A)
Q. 結局、馬はどうなったの?
A. 馬は農夫に縄を外されて自由になるが、飼い葉も水も食べず、そのまま動かなくなり、映画の最後までに死ぬ。
Q. 農夫と娘は生き残ったの?
A. 農夫と娘は最後まで生きているが、食料(ジャガイモ)が尽き、井戸は干上がり、飢餓状態に陥る。映画は彼らが沈黙して座り、餓死する運命にあるところで終わる。
Q. ニーチェの逸話と農夫・娘の物語はどう関連するの?
A. 映画は、ニーチェが馬を抱きしめて泣いた逸話(文明の終わりを象徴)から始まり、その馬が農夫と娘の世界に現れる。馬の死は文明の完全な崩壊を意味し、農夫と娘の餓死は人間が自然や文明に依存した末の無力さを表す。ニーチェのニヒリズム(価値の崩壊)が、物語全体の哲学的基盤となっている。
🎬 編集部のズバリ総評
見る価値ある? 正直、娯楽映画好きなら絶対やめとけ。哲学や芸術映画マニアで、タル・ベーラの過去作(『ヴェルクマイスター・ハーモニー』とか)が好きなら、試しに見てみてもいいかも。でも、普通に映画楽しみたい人にはオススメできない。俺的には、ネタバレ読んだら十分だと思うわ。
🎬 次に観るべきおすすめ映画
- 24 Frames (2018) [Google検索]
A collection of 24 short four-and-a-half minutes films inspired by still images,…
- 予期せぬ出来事 (1963) [Google検索]
「求むハズ」のアンソニー・アスキスが監督した人生ドラマ。撮影も「求むハズ」のジャック・ヒルドヤード、音楽は「エル・シド」のミクロス・ローザ。脚本は現在華々しい活…
- ダムネーション/天罰 (1988) [Google検索]
Karrer plods his way through life in quiet desperation. His environment is drab …
- Jaffa (2009) [Google検索]
In the city of Jaffa; a young girl plans to run away with her secret lover, when…
- 桂子ですけど (1997) [Google検索]
Keiko Suzuki is a lonely waitress in Tokyo. Her father passes away of cancer and…
📚 もっと深く楽しむ
📖 原作をチェックする
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
最終更新日:2026年01月17日
📣 タル・ベーラ監督の最新作が登場!
『ヴェルクマイスター・ハーモニー ネタバレ考察:優しすぎる男が壊れるまで、小さな町の狂気を食らう』の解説・考察記事を公開しました ▶

